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平成31年度入試学力検査問題[平成31年3月8日17時以降に掲載予定]
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平成31年度 高校入試
【国 語】
昨年と比べて配点や問題数に大きな変化はありませんでした。
大問1は聞き取りの問題で、(1)から(3)は放送の内容をしっかりメモしていれば十分に対応できる問題でした。(4)は放送で述べられたことを理解した上で手紙での挨拶文を考える問題でしたので、やや難しめの問題でした。
大問2は漢字の読み書きでした。全体的に難解な漢字はなく、一つ一つを落ち着いて対応すれば得点に結びつけられる内容です。
大問3は古文の問題で、本居宣長の『玉勝間』からの出題でした。(1)は古文の定番の歴史的仮名づかいを現代仮名づかいに変換する問題でしたが、ここは確実に得点したい所です。(3)は係りの助詞が出題されました。設問では「こそ」が言及されていますが、他には「ぞ」「なむ」「や」「か」があり、本文中では「ぞ」が使われていました。
大問4は、にしがきようこ『ぼくたちのP』からの出題でした。「おじさん」との山登りを通して「ぼく」の気持ちがどのように変化したかを表現した内容でした。会話文が多いことや平易な言葉が使われていることから読みやすい文章だったように感じられます。「ぼく」だけではなく「おじさん」がどのように感じているのかも読み取れるかがポイントです。
大問5は、森博嗣『読書の価値』からの出題で、知識を得るための読書の重要性を説く内容でした。(3)や(6)では筆者の主張したい事柄をどれだけ読み取れたかが問われます。特に論説文が苦手な受験生は難しく感じる問題ですが、ここでじっくり時間をかけて考えてほしいです。(1)は文法の問題も出題されました。助動詞の「ない」と形容詞「少ない」の活用語尾とを判別する問題でしたが、しっかり品詞の識別ができるかが重要です。
大問6は例年通り作文の問題でした。資料をもとにして「気づいたこと」と「自分の意見」をまとめる形式です。自分の体験したことなどの具体例を交えつつまとめていくことで高得点が狙えます。
全体的に大きな変化はなく、昨年に比べると易しめのレベルでした。

阿部

【英 語】


英語・全訳付き解説
大問1のリスニングは前年の形式を踏襲しています。(1)の問題は絵と日本語のメッセージの中から選ぶ問題が3問 中2問でした。イの午後の4つの行動の順番はメモが必要でした。(2)は、選択肢に注目して、あらかじめ必要なこと をメモできたでしょうか。放送された英文が昨年の83語から今年は90語に若干増えましたが、内容はほぼ例年並で す。曜日や期間などの要点はメモできたでしょうか。(3)の対話文では、二人の対話文の後で次にどんな会話が続くか 選ぶ問題でした。問題文が「それは少し大きすぎるかもしれないので、これはどうですか?」と勧めてくれたのに対 し、アの「それを着てみましょう」を選ばなければなりません。(4)は前年度同様英語の質問に答える問題でした。留 学生のローザが「あなたのお気に入りの教科は何ですか」という質問に答える問題でした。「それは~です。」と be 動詞を使って自分の得意教科を答えます。
大問2の(1)は並べ替え英作文です。アは「there are」の疑問文の形になります。any の後ろに「複数名詞」が必要です。イは単語の前の主語 it に注目すると「it + for + to ~」の構文を使うことに気づきましたか。ウは動詞から「受動態の未来形」が必要でした。(2)の適語補充は次の文で「いいえ、それはここから近いです。」と答えていますから、「博物館はここから遠いですか」の「far」となります。(3)の自由英作文は例年通り15語以上の条件でした。「楽しかった。また、この市に来たいです。」と感想を述べたダリオさんになんというかを答える問題でした。 まず、平易な日本語で書こうとする内容を考えることができれば表現できる内容でした。
大問3は、留学生のサムと顧問のモリ先生の電話での応答です。3つの英作文と2つの適文補充で、前年度と同じ形式でした。前後の文から会話が成立する文を探す問題です。(1)のアでは、直後の文で Because で始まる答えの文ですので「Why + 疑問文 ?」の文を作ります。イでは、直後で「No, I haven’t.」と現在完了形の答えになるような疑問文を作ります。ウでは直前の文で「その電車は何時に出発する予定ですか。」と時刻をたずねる疑問文がありますので、後の「今は10 時で、あと 20分ありますね」という時間の説明から現在の時刻を答えます。(2)のAは直前で遅れた説明を聞いた後での相づちとそのあと「ありがとう。」と述べていることから6の「あなたはよいことをしましたね」を選びます。Bは直後で「いいえ、私は『右に曲がってください』と言いました」と訂正した文が続いているので、3の「あなたは『その信号機を左に曲がってください』と言ったのですか」という疑問文を選びます。
大問4は、カナダでの語学研修を終えたサオリが英語の授業で行ったスピーチの内容についてでした。語数は昨年の209語から219 語と若干語数が増えました。形式は(1)がここ数年の傾向と変わらず、要約文に適語を入れる問題でした。(2)の疑問文中の主語や動詞の種類に注意し、疑問詞に対する答えを探して英文を作る必要があります。(3)の最初の英作文は「一つの主語に2つの動詞を andでつなぎ、名詞を後ろから形容詞的用法の不定詞、疑問詞+不定詞」を入れる必要があります。同じく2つ目は、1つの文の中に thatとwhenの2つの接続詞がありそれぞれの主語と動詞を入れる必要があります。その中に主語を説明する形容詞的用法の過去分詞か、関係代名詞を使う長い英作文が例年よりかなり難化したのではないかと思います。
大問5は、去年と比べ長文の語数が 417 語から 407 語と若干少なくなりました。高校生のミオが父親の友人のジャクソンさんと話した内容についての文です。「Purpose(目的)」,「Ways(方法)」「influenced(影響を受ける)」などがあるなど解き難い問題となっています。
形式は昨年とほぼ同じでした。 (1)の英文を完成する問題は、選択肢の話題が本文中のどこの段落であるか探し、 そこから詳しく前後の内容を調べます。(2)の要約文完成の適語補充の問題は、本文中からの単語の抜き出しではなく、本文中の対応する部分を見つけ、「どんな語」に置きかえることができるか考える必要があります。
大問4の英作文2問および最後の長文の難易度が高いこと、それ以外の問題が平易であることが、今回のテストの特徴です。


蝦名


【数 学】 



数学・解説
数学は新傾向の問題があり,各大問に理解しづらい問題も多いことから,難易度は昨年に比べて高いです。
大問1[小問集]は,配点は例年通り43点でしたが,(1)イ (小数)÷(分数),ウ (多項式)−(多項式)の筆算,(8) 連立方程式の解をグラフを用いて求める(グラフ2点,解2点)がこれまでにあまり見られなかった問題でした。難易度は易しいので,広い単元での基礎力がポイントとなりました。
大問2[作図,資料と代表値]は,(2)の2人の会話から,平均値と中央値の違いを問う新傾向の問題が出題されました。会話の内容を考える分,読解力が必要となります。
大問3[合同証明,空間図形]では,(1)ア直角三角形の合同証明は易しく,イの面積から正方形の1辺の長さを求める問題は,合同な図形の面積は等しいことを上手に使わなければ関係式を立てることが難しいです。 (2)の空間図形では,円柱の底面積上を移動する2点P,Qに関する問題でした。表面積や三平方の定理,方程式や変域など,幅広い知識を要し,レベルも高めです。
大問4[関数のグラフと図形]は,これまでの関数の利用の問題から,グラフから,式や値,変域や面積に関するオーソドックスな問題でしたが,直線,反比例,放物線とそれぞれの関数をうまく使いこなせるかがポイントでした。
大問5[規則性]は,卒業文集の掲載ページに関する問題でした。値の変化をあらわす表は書きやすいので,表がつくることができれば関係式は容易に導けると思いますが,数の変化が苦手な人には,かなり難しく感じられる問題でした。
全体的に難易度は高いので平均点は例年より下がると思われます。

佐々木

【社 会】
大問1と2が地理,大問3と4が歴史,大問5と6が公民,大問7が融合問題になっており,例年通りの構成になっています。記述問題が21点になっていますので,ここは例年(20点弱)よりもやや高くなっています。
大問1の世界地理の問題は,基本的な用語を答えさせる問題が中心となっています。(3),(5)イの記述問題には資料がついていますので,資料から読み取れることを中心に記述してほしいと思います。
大問2は日本の九州地方に関する問題です。九州の地形や農業についての問題は九州に関する基本的な知識があれば解けるようになっています。(4)の防災施設に関する記述問題は,防ぎたい自然災害である「洪水」を入れなければならないため答えづらかったと思います。
大問3は江戸時代までの歴史になっています。用語を答える問題ではヒントが少ないために答えるのは難しいと思います。特に(7)では,□A~□Cに書かれている文章が日本の何時代にあたるのか読み取り,それに関連する中国の国(王朝)名を答えさせるために難易度は高いと思います。
大問4は第一次世界大戦と第二次世界大戦に関連した問題を中心に出題されています。(2)イや(4)の問題のような第一次世界大戦後の世界のようすについてはあまり出題されないところでしたので,答えるのは難しいと思います。
大問5は政治の「三権分立」に関する問題です。選択問題,用語を答えさせる問題,記述問題とも定期試験や模擬試験などでよく出題される問題です。
大問6は経済に関する問題になっています。ここも大問5と同様によく出題される問題で構成されています。(6)は金融政策についての問題です。好景気のときは市場に出回るお金が減るように,不景気のときは市場に回るお金が増えるように,日本銀行は国債を使って,一般の銀行の通貨量を調整しています。選択肢の文が似たような内容になっていますので,注意して正答を選びましょう。
大問7は融合問題です。小問に書かれている問題文を読むと,問題が解けるようになっているようです。(1)の時差の計算では,時差から経度を計算させるいつもとは逆の計算をさせるようになっています。日本とリオデジャネイロの時差が12時間になっていますので,経度180度分違うことになります。日本の標準時が東経135度ですので,135-180=-45になるので,リオデジャネイロは西経45度になります。
全体を通して,何問かは難しい問題があったようですが,よく出題される問題を中心に構成され,広い知識が問われるようになっているようです。点数としては,歴史はやや難しかったと思いますが,地理や公民が易しめのため,例年並み(平均点:平成30年度61.2点・平成29年度58.5点)になると思います。
猪股

 
 
【理 科】

大問1は2分野(生物・地学領域)小問集合,大問2は1分野(化学・物理領域)小問集合,大問3~6はそれぞれ生物・化学・物理・地学の大問であった。昨年同様,大問7(融合問題)がなく,小問集合の配点が各20点の設問構成であった。難易度は昨年並みであるが,近年の特徴である長い問題文の読解,表やグラフの読み取り,計算を要求される設問が多く,解きづらいと感じる受験生も多かったと思われる。特に計算問題は難度が高いものが多く,昨年よりも平均点はやや下がると思われる。
大問1の2分野小問集合は,(1)が無せきつい動物のなかま,(2)が生殖と細胞分裂,(3)が火山,(4)が前線と天気の変化に関する出題であった。入試頻出問題が多かったので,十分に過去問演習を行った受験生には解きやすかったと思われる。(1)イの動物のなかまや,(4)イの記述問題は正確な知識や表現力が求められるため,やや解きづらい。
大問2の1分野小問集合は, (1)が水溶液,(2)が化学電池,(3)が電磁誘導,(4)が仕事に関する出題であった。(1)イは混合液からもとのアンモニア水の質量を求める必要があり,読解と計算が煩雑で難しい。(4)イは物体・滑車にはたらく力をうまく表現できるかが解答のポイントとなる。(解説動画参照;解説はひも・滑車・物体を1つの物体(物体系)として扱っている)他の設問は基本的な内容で解きやすい。
大問3は中1生物領域から植物のなかま分けに関する出題であった。コケ植物・シダ植物,種子植物の分類がまんべんなく出題された。いずれも基本的な内容であり,解きやすい。
大問4は中2化学領域から炭酸水素ナトリウムの分解,炭酸水素ナトリウムと塩酸の反応に関する出題であった。気体の性質や実験操作に関する設問は例年通りで解きやすい。炭酸水素ナトリウムの分解は化学反応式が複雑なため,(2)ウはやや難しい。(3)アはグラフの折れ目(過不足なく反応した量を表す部分)となる点が表から読み取れないため,難しい。(3)イは十分な量の塩酸に対して反応する炭酸水素ナトリウムと発生する二酸化炭素の比を用いるとすぐに解けるが,混合物に含まれる割合を求めるところがやや難しい。
大問5は中1物理領域から力と圧力に関する出題であった。平成25年度入試大問5に類題があり,十分に過去問演習を行った受験生には解きやすかったと思われる。それでも全体を通して計算問題の難度が高く,今年度の入試で最も得点しづらい部分であると予想される。
*3月12日追記 大問5(2)イは,実験1と実験2で求められる浮力の値が異なり,2通りの解答が考えられる。これらは論理的に矛盾しており,作問ミスの可能性がある。2通りの解法例はこちら

参考リンク:
東奥日報・平成31年3月12日付記事1
東奥日報・平成31年3月12日付記事2
東奥日報・平成31年3月13日付記事
大問6は中3地学領域から月や惑星の見え方,年周運動に関する出題であった。(4)は木星・土星の大気の成分に関する設問で,細かな知識が問われた。他の設問は入試頻出問題であるため,解きやすかったと思われる。
木村